セミリタイア後に訪れる問題は、遅かれ早かれ誰にでもやってくる
海外に暮らしの拠点を移す知人がいて、先日ささやかな送別会を開きました。
小さなお子さんがいて、「子どもの教育はどうするの?」という質問も出たのですが、知人は「全然心配していませんよ」と、きっぱり。
たしかに子どもは小さいほうが海外に行っても簡単に適応しそうです。
すぐに言葉も覚えるだろうし。
この一家は海外旅行が大好きで、あちこちを旅して回っていました。
奥さんはこう言います。
「海外だと、子どもを連れていたらすごく親切。ベビーカーで電車に乗るときも、みんなが手伝ってくれる」
夫の方も「子どもとか高齢者に対して日本って冷たいよね。電車でお年寄りに席を譲ろうとしないし」と怒っていました。
たしかに。
ぼくも同じように感じます。
きっとみんな余裕がないんでしょう。
なんだかギスギスしていますよね。
毎日ぎゅうぎゅう詰めの通勤電車に揺られて会社に通ってたら、他人に親切にしようとか困っている人を助けてあげようという気持ちがなくなっていくのかもしれません。
子育てをするなら、きっと海外の方が伸び伸びできていいでしょう。
語学を身につけることができたら一石二鳥ですね。
飲み会のなかで、ぼくも自分のことを少し話しました。
さっさとセミリタイアするつもりだと。
いままで、ほかの人にセミリタイアのことを話したことはなかったので、いったいどんな反応があるのかを知りたかったのです。
すると、教科書通りの答えが返ってきましたよ~
「仕事を辞めて何するんですか? ヒマになるんじゃない?」
先人のブログを読んでてよかった。
あと、「仕事に行けばいろんな人と雑談することもあるけど、辞めたら誰とも話さなくなっちゃうんじゃない?」という質問も出ましたね。
これも定型通りです。
辞めて何をするのかという質問に対しては、かねてから用意していた答えを披露しましたよ。
「遊ぶ!」って。
話し相手がいなくなる可能性については否定しませんでした。
でも、そういうリスクも実際セミリタイア生活をやってみないとわかりませんよね。
結局、こう思うんですよ。
ヒマになるかもしれないし、話をする相手がいなくなるかもしれない。
でも、それはいずれ訪れることなんです。
ぼくは50歳くらいで仕事を辞めるけど、60歳や65歳まで働く人も、辞めたあとは同じ状況に置かれるのです。
早いか遅いかだけ。
それなら、まだ適応力のある早いうちにセミリタイアした方がいいんじゃない?
65歳になってからより50歳の方が趣味を見つけやすいし、友達をつくれる可能性もまだ高いかもしれない。
早いうちにセミリタイアして、どうやって日々を楽しく過ごしたらいいのかを、あとからやってくる職場の仲間たちに教えてあげよう。
飲み会ではうまく説明できなかったけど、今度は大丈夫。
いざ実際に退社するときに向けて、いい練習になりました。