体力の衰えを自覚する「老いるショック」
先日の飲み会でのこと。
気心の知れた仲間でワイワイやっていて、途中でトイレに立ちました。
そこで、クラっと目の前が白くなった。
めまいがしたんですね。
しばらく、トイレの中でうずくまっていました。
仕事が忙しくて、疲れがたまっていたのは確かです。
それを自覚していたので、飲む量もセーブしていました。
でも、ダメでした。
ふらふらする頭の中で、「学生のころは友達と2人で日本酒の一升瓶を空けても平気だったんだけどなあ」なんて思い出してましたね。
ああ、もう若くないんだ。
自分が年を取って衰えたという事実が、痛烈に身体に刻み込まれました。
みうらじゅんさんは、これを「老いるショック」と呼んでいます。
ぼくがセミリタイアしようと考えている最も大きな理由が、体力の衰えです。
いまは深夜まで仕事をすることも多く、プレッシャーも大きい。
本当に疲れます。
ストレスがたまるので、お酒を飲んだり夜遅くに食べたりして発散してしまいます。
よろしくないです。
典型的な成人病で、いつも健康診断で注意を受けてるし、薬も服用しています。
デスクワークだから、肩や腰にも負担がかかります。
もうアラフィフなので、四十肩は五十肩へと進化を遂げました。
四十肩と五十肩の違いって知ってます?
答えは、どちらも同じ「肩関節周囲炎」。
40代で症状が出たら四十肩、50代なら五十肩と呼んでいるだけだそうです。
ぼくは40代初めから頭角を現した、四十肩界のエリートと言っていいでしょう。
ぼくらの年代になると、「老いるショック」を経験した人たちが増えてきます。
すると、どうなるか。
突然、ジムやランニングに目覚めるんですね。
同年代の友人たちのフェイスブックを見ると、マラソン大会に出て「自己ベストで完走しました!」なんて誇らしげに賞状を掲げてる。
エライ。
ぼくが出てるのは、同じショウジョウでも、症状の方なんだよな。
肩こりとか腰痛とか。
分かってるんです。
運動しないといけないことは。
でもね。
運動すると疲れるんですよ。
20代のころは、運動したりランニングしたりすると体力がメキメキついてくるのが実感できたんです。
いまは、運動するとただ疲れるだけ。
いや、実際は体力がついてきてるのかもしれません。
でも、それは20代に比べると実にゆっくりで、自分の体力向上を実感する前にあきらめちゃうんです。
それに、ジムにしてもランニングにしても、時間がかかります。
日々仕事で忙しいのに、運動したらほかのことは何もできません。
あとは疲れ果てて寝るだけ。
本を読んだり、ネットサーフィンしたり、このブログを書いたり、そういうことをすべてあきらめないといけなくなります。
解決法は、ただひとつ。
セミリタイアすることです。
手にした膨大な時間を、運動に充てる。
そしたら、フェイスブックで見せつけてやるんだ。
「マラソン完走しました!」ってね。