大企業では本当に成長できないのか、自分のアタマで考えよう!
先日の台風19号の爪あとは大きく、いまだに多くの人たちが避難生活を送っています。
近年は大きな災害が続いていますね。
復興作業も大変です。
セミリタイアしたら、一度はボランティアに参加したいと思っています。
サラリーマンだとなかなか難しいですからね。
リタイアしても、少しは人のお役に立てたらいいですよね。
スーパーボランティアおじさんの尾畑春夫さんにはほど遠いけど、その心意気くらいは持っておきたいものです。
ところで、今回は大雨だったこともあり、堤防やダムの役割に注目が集まりました。
ふだんはまったく話題にならない堤防について、これほどまでニュースに取り上げられたことは珍しいでしょう。
でも、よく考えると治水というのはずっと昔から人類が取り組んできた作業なんですよね。
ダムや堤防などの大事業に必要なのは、何でしょうか。
大きな予算と組織です。
だから、古代から人は国家をつくったし、今も大きな事業やイベントは国や大企業が請け負っています。
被害を伝えるニュースを見ながら思いましたね。
これから、いろんな大組織が動いて、いろんな手続きや会議を経て、復興が行われていくんだなって。
なぜ、こんなことを書いているのかと言えば、大企業とか会社員とかに対する最近の風潮について思うところがあるからです。
ネットを見回すと、「フリーランスで自由に生きよう」とか「ベンチャーで挑戦しよう」とかの記事が目につきますよね。
なんだかカッコイイ!
「ノマド」や「リモートワーク」などの言葉も定着したし、ブロガーのちきりん女史は「大企業に入っても成長できない」などとのたまっております。
一方、会社勤めは「社畜」と言われているし、ぼくのような中間管理職は調整役として毎日いろんな人たちに頭を下げ、会議に追われています。
こうした記事を読むと、真に受ける若い人たちも多いでしょうね。
「大きな会社に勤めたって歯車になるだけで成長できないし、ダサいよ」
「やっぱベンチャーで勝負しないとな」
こんな風に思っているかもしれません。
ただ、大きな会社にも比較的高い給料や手厚い福利厚生などのほかにもメリットはあります。
大きい企業や組織ほど、大きな仕事ができます。
「スカイツリーのようなデッカイ建築物をつくりたい」とか「日本の外交を支えたい」とか「東京オリンピックのような大イベントをやってみたい」とか思ったら、大きな組織に入るしかありません。
ヒカキンも、はじめしゃちょーも、スカイツリーは建てられないし、人の命を守るダムはつくれないですからね。
いまはプロジェクトの案件ごとにフリーランスの人が入ってチームをつくる場合もありますが、それを動かすのは大組織の中心となっている人たちです。
そもそも、フリーランスになっても、チームに加わったら歯車の一つになるのは、会社員と同じですよね。
何十人、何百人の人たちと一緒に仕事をすることって、大変で神経を使うけれど、その経験や蓄積は間違いなく人を成長させます。
なぜなら、大きな仕事をする上で避けて通れないことだから。
フリーランスや少人数のベンチャーでは経験できないことですね。
それに、大きな組織には思った以上にいろんな人がいます。
ベンチャーは個性的で、大企業は画一的なんてことはありません。
銀行マンや公務員から作家やアーティストになった人たちもたくさんいます。
要は、そのひと次第なんですよ。
どこで働いていたって。
いま将来のことを考えていたり、就職活動をしている若いひとたちも多いかと思います。
イメージに振り回されないで、ちゃんと調べることが大事ですね。
そこんとこ、自分のアタマで考えよう!
あれっ?