ひまつぶしライフ

人生は死ぬまでのひまつぶし。セミリタイアして、そんな日々を送りたい。

これからは家族がセーフティーネットになる時代がやってくる

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セミリタイアをめざす人たちの多くは独身男性のようです。

確かに結婚していたり、子どもがいたりすると、セミリタイアはなかなか難しいかもしれません。

特に子どもは教育費がかかりますからね。

結婚していたら相手を説得するのも大変だと思われます。

いざセミリタイアすることを奥さんに告げる時はドキドキするでしょうね。

「あのさ、ちょっと話があるんだ」

「改まって、何?」

「会社、やめようと考えている」

「そう。それで、どこに転職するつもり?」

「いや、このままリタイアする」

「・・・・。なにバカなこと言ってんのよ。わたしたちの生活はどうなるの!」

こんな会話が交わされそう。

世のおじさんたちは立場が弱いですからね。

 

ところで、発展途上国では大家族が多いですよね。

結婚式やら葬式やらのイベントがあると、すごい数の親せきが勢ぞろいする。

人数も多いけど、結束も強そうです。

実際、インドや東南アジアでは親戚からお金持ちが一人出ると、その人に群がるようにワラワラと親せきがやってくると聞きます。

成功した人は、親族一同を養うようになっているんですね。

 

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貧しい国の人たちは家族が多くて結束も固いのは、それがセーフティーネットになっているからでしょう。

貧乏な国では稼げる仕事が少なく、失業の不安もつきまといます。

危険も多いので、けがをする可能性も高いでしょう。

もし仕事がなくなったり、病気やけがで働けなくなったりしても、大家族の中でお互い助け合うことで生き抜いていけるのです。

人びとの戦略なんですね。

 

日本でも、貧乏だった時代は助け合いの精神が社会に根付いていました。

「困ったときはお互い様」という言葉もよく聞かれましたね。

それが、いまは「自己責任」がやたらと叫ばれています。

時代は変わったんですね。

日本や欧米諸国のような先進国は、個人主義が広まり、核家族化が進みました。

それは、1人でも自立して生きていけるくらい豊かになったからです。

1人でアパートを借りられる給料をもらえ、失業してもすぐに転職できる。

家族はバラバラになり、1人暮らしの世帯が右肩上がりで増えています。

それは、豊かさの裏返しでもあるんですね。

 

ただ、ここに来て問題が出てきています。

日本がどんどん貧しくなってきたのです。

正規雇用が増え、可処分所得は減るばかり。

日本は先進国の中でも貧困率の高い国として知られるようになってしまいました。

子どもの貧困率は7人に1人という有り様です。

老後2000万円問題でわかるように、年金の将来も不安。

日本は、むかしの貧しかった時代に逆戻りしつつあります。

 

なのに、家族はバラバラ。

結婚しない男女も多い。

周りに頼れる人がいないから、孤独死も増える一方です。

 

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どうしたらいいのでしょうかね。

貧しくなったのなら、また大家族主義に戻ればいいんじゃないかとぼくは思います。

大家族は無理でも、家族をつくって結束する。

そうやってセーフティーネットをつくるんです。

いまは共働きも当たり前の時代です。

もし夫が働けなくなっても、妻や子どもが働けばなんとかなる。

途上国では、そんな家庭はたくさんありますよね。

 

実は、セミリタイアも結婚していた方が実現しやすいんじゃないかと思います。

2人で働き、一緒に同じ家に住んでいた方が、1人暮らしよりもはるかに早くお金がたまります。

夫婦の一方がセミリタイアしても、もう片方の収入があれば、万が一計画が狂って資金が尽きたとしても当面はなんとかなるでしょう。

飛行機のエンジンは一つが止まっても、もう一つだけで飛べるようになっています。

それと同じ。

この安心感は、精神的にも大きい。

 

そのためには夫婦仲が良好でないといけませんけどね。

というわけで、ぼくはせっせと家族サービスに励んでいるのです。

誕生日にはプレゼントも忘れないようにしないと。

妻には常に感謝の言葉を。

「濡れ落ち葉」にならないようにも気を付けないと。

いろいろ大変だ。

セミリタイアの準備は、こんなところから始めているんですよ。