テレビドラマを見るために会社を辞めてもかまわない
一時話題になった「退職代行」の話が記事に出ていました。
ぼくは希望退職に応募する形で会社を辞めるので「退職代行」サービスを使うことはありません。
だけど、記事の中身には共感できることが多く書かれています。
ひとことで言うと、「会社を辞める」ということを、それほど重たく考える必要はないということです。
サラリーマン生活を何年も続けていると、仕事こそが人生にとって最も重要なことなんだという気持ちにさせられます。
いわゆる「社畜脳」になってしまうんですね。
ぼくもそうでした。
モーレツに働いてました。
家族よりも仕事を優先していました。
でも、仕事は人生にたくさんある大切なことの一つにすぎません。
記事はこう書きます。
人は、失ってみないとその大切さに気付けないことがよくあります。(中略) 「健康」も元に戻るのに時間がかかることがあります。また、辞めたくて仕方がない会社に捧げた「時間」は、絶対に巻き戻せません。人生は有限で、いつ終わるかもわからないのに、本当にもったいないと思いませんか
その通りですね。
ぼくがこれに気づいたのは40代半ばになってから。
もっと長く子供と過ごせたはずの貴重な時間はもう戻ってこないし、不規則な生活を続けたせいで不健康になった体を元に戻すのは大変です。
最も大事なのは、自分が幸せかどうかなのです。
もちろん仕事が楽しくて充実していれば、続ければいい。
なぜなら、その時間は自分にとって幸せな時間だから。
だけど、ただお金のためにつらい仕事を我慢しているだけなら会社を辞めることも選択肢の一つに入れていいのではないでしょうか。
その決断は、早い方がいい。
時間は有限です。
今の会社に勤め続けることで、「得るもの」よりも「失うもの」の方が多い場合、退職を先延ばしにする判断によって、毎日、少しずつ何かを失っていくということです
先日、俳優の滝口幸広さんが34歳の若さで亡くなりました。
ぼくはアラフィフなので、同級生や同期の何人かはすでにこの世を去っています。
だから、やりたいこと、好きなことがあれば、もうそちらを優先したほうがいい年代なのです。
記事はこのように主張しています。
仕事は人生の一部にすぎません。そうであるならば、今の仕事を辞めるとか辞めないとか、何の仕事をするのかとか、どうやって働くのかとか、そういったことを考える際も、人生の目的、すなわち日々の幸せを軸に考えるとすっきりするのではないでしょうか
そして、ドラマを見ている時間をとても幸せだと感じる人が、残業が多すぎてドラマを見る時間がないとしたら、会社を辞めて転職すればいいとも書いています。
「そんな理由で辞めるなんて認めない、非常識だ、バカじゃないの」などと言う他人は、あなたがドラマを見る時間以上に、あなたのことを幸せにしてくれません。
これも、その通り。
自分の人生は自分で決めるしかない。
「会社を辞める」ことも、自分らしく、飄々とやっていきたいと思っています。