ひまつぶしライフ

人生は死ぬまでのひまつぶし。セミリタイアして、そんな日々を送りたい。

退職者は裏切り者あつかいされるものです

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20年以上、同じ会社に勤めていると、多くの人たちが入ってきて、そして去っていくのを経験します。

何人もの人たちが退社して行くのを見てきました。

共通するのは、退職者は総じて寂しく去って行くことですね。

 

まず、めでたく定年まで仕事を全うした人。

ほとんどは、それまで長年勤めてきた主流の部署からすでにほかの部署へと移っています。

定年前の数年は、激務から離れた傍流の仕事場でマイペースに働き、そして静かに去って行きます。

「ああ、あの人はもう定年なんだ」と知るのは、あいさつメールを見たときですね。

たまに、もともと勤めてきた部署に顔を出してあいさつしに来る人もいます。

でも、すでに何年もこの部署から離れているので、会話もぎこちない。

向こうは昔のようにざっくばらんに話したいのでしょうが、どこか他人行儀な応対になってしまいます。

それに、こちらは忙しく働いている。

ちょっと気まずい雰囲気を感じ取った退職者は、「じゃあ、頑張ってね」と言ってそそくさと去っていきます。

 

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転職して離れる人も少なくありません。

そういう人たちへの風当たりは冷たいですね。

転職していくのは会社への不満があるからなので、そもそも関係がよろしくない。

一斉メールで不満をぶちまけて去った若手社員もいました。

みんなへの退社あいさつを許さない上司もいたし、いい雰囲気で送り出すことはほとんどありません。

みんな退社した理由を知りたがるので、様々なウワサも飛び交います。

それも、しばらくすると忘れちゃうんですけどね。

 

「退職者は裏切り者?」という記事がありました。

こう書いています。

経営者がそういうのはともかく、同僚や社員まで辞める人に対して冷たい態度を取る。なかには辞める人を中傷したり、ほんとうに塩を撒いたりする会社があるそうだ。

これは実感します。

さすがに塩までまくことはありませんが、去りゆく人には冷たい。

なぜか。

その理由は明確です。

それは職場生活がハッピーではないこと、満足度が低いことのあらわれだろう。だからこそ、辞める人を嫉妬するのだ。

この通りですね。

 

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ぼくが勤める会社も業績が悪化していて、先行きは暗い。

人員が減り、給料が減額されるなかで、できれば辞めたいと考えているひとは多いだろうと思います。

でも、現実的には転職は難しいし、まだ子どもの教育費や家のローンがあったりして、辞めるに辞められない。

だから、そんな会社を去っていく人に対しては「うまく逃げやがった」という感情がわき起こるのでしょう。

 

ぼくは希望退職に応じて退社しようと考えています。

それが発覚したら、親しい同僚はともかく、きっと多くの人から冷たい態度を取られるに違いありません。

でも、仕方ないことです。

自分には自分の人生がある。

会社はぼくの幸せを保証してくれるわけじゃありません。

リスクを負って出て行くのだから、胸を張って出ていけばいいのです。

それに、しばらくしたら、きっとぼくのことは誰も思い出さなくなるでしょう。

会社という組織は、そんなところです。

退社することは直前までなるべく隠しておこうと思っていますけどね。