セミリタイア後の生活が想像できない
知人に年配の女性がいて、先日食事のお誘いを受けました。
一回り年上のバリバリのキャリアウーマンです。
抜群の行動力と社交性を武器に、一流企業の幹部まで登り詰めた女性。
いつも海外を飛び回っていて、まさにキャリアウーマンの走りといったひとです。
ぼくがまだ学生のころから目をかけてもらっていたのですが、今回は久しぶりの再会となりました。
そこで、近くセミリタイアするという話をしたのです。
ぼくが大学卒業後も就職せずに海外をフラフラしていたのを知っているだけに、それほど驚きはなかったようです。
ただ、彼女は働くのが大好きなだけに、考え方はぼくとまったく違います。
「70歳まで働いても、すぐに健康寿命が来ちゃうからね。その前に仕事を辞めないと何もできなくなってしまうよ」
こう説明したのですが、返ってきた答えは
「その方が幸せなんじゃない」
なるほど~。
仕事好きの人たちの思考回路って、こうなんですね。
お決まりの質問もしてきました。
「で、会社辞めて何するの?」
「遊ぶ!」
「何して遊ぶの?」
「いろいろ・・・」
「具体的には?」
「語学を習ったり、楽器を習ったり・・・」
「ふ~ん」
どうやら、仕事一筋で生きてきた知人には、セミリタイア後の生活が想像できないようでした。
そういう自分自身も、実はセミリタイア後の生活がどういうものになるのか、具体的なイメージが思い浮かびません。
毎日、どんなことを考えて過ごすことになるのでしょうか。
ぼくが参考にしているのが、フリーランスの知人です。
時間に縛られず、いつも自由に生きているように見えるからです。
最近は仕事が少なくてヒマだというので、日常生活について聞いてみました。
「ヒマなときって、何してるの?」
「寝てる。ひたすら寝てる」
「えっ!? 以前はよくネットフリックスとかでドラマをひたすら見てると言ってたよね」
「う~ん。飽きちゃったんだよね」
「ゲームは?」
「それも最近してないなあ」
「じゃあ、ほんとに寝てるだけ?」
「そうそう、ジムに通いだしたよ。週2回。そのためだけに起きるようにしてる」
なんだかなあ。
参考になるのか、ならないのか。
ともかく、ストレスフリーな生活を送っていることだけは確かなようです。
あと、ドラマやゲームもいずれ飽きるようになるらしい。
意識して積極的に動くようにしないといけないみたいですね。
それでも、つまらない仕事をしているよりは100倍マシ。
働くのも、あと数か月。
退社の日を心待ちにしてます!