本屋さんの変化にビックリしてカレーを食べた
近年は街の本屋さんがどんどん消えているみたいですね。
2018年5月1日時点での書店数は1万2026店(アルメディア調査)。
1999年は2万2296店だったので、20年足らずで1万店以上が閉店し、ほぼ半減してしてしまいました。
仕方ないとはいえ、本好きにとっては残念なことです。
活字離れのほか、アマゾンなどネットで手軽に本を取り寄せることができるようになったのも、本屋さんが減っている原因でしょうね。
本屋さんのいいところは、自分が知らなかったり、興味がなかったりする分野の本にも出会える点です。
店内をウロウロしていると、ふと目に留まる本がある。
それは平積みにされていて題名が面白そうだったり、店員さんが書いたポップですごくおススメされていたり。
思わず手に取ってパラパラとめくってみる。
すると難しそうなのにすごく読みやすかったり、まったく知らないことが書いてあったり。そんな風に本を買う場合が多々あります。
そうやって世界が広がっていくんですね。
これは、ネット上のアマゾンではなかなかできません。
インターネットって、世界を広げているようで、そうでもない面があります。
ニュースもそうですね。
紙の新聞だと、興味のない分野のニュースでも、イヤでも目に飛び込んできます。
たとえば、日ごろは科学や文化に興味がなくても、それが1面に大きく載っていたらどうしても目に入ります。
ネットだと、自分の興味のあるサイトにしかアクセスしませんよね。
SNSもそうです。
もともとは多様なジャンルや意見が集まるツールとして見られていたのですが、実際は自分が興味のある分野や同じ意見の人たちだけをフォローするようになってしまいます。
だから、SNS上の世界は、その人の趣向に合わせた狭い世界であって、実は多様性とはかけ離れていたりするのです。
とまあ、そんなことをつらつら考えながら先日、神保町のある本屋さんに入りました。
どれどれ、最近はどんな本が売れ筋なのかな。
棚に並べられた本を見てみます。
え~と。
「俺のカレー」に「静岡わさびカレー」。
「豚角煮カレー」に「津山ホルモンカレー」。
へえ~、カレーの本がブームなのか・・・。
ちゃいまんがな!
並んでいたのは、みんなレトルトカレー。
品揃えは豊富で、「大馬鹿ヤローカレー」や「18禁カレー」なんてのもあります。
ここ、ほんとに本屋さん?
確かに「書泉グランデ」という書店に入ったんですけどね。
どうやら「神田カレー街スタンプラリー」というのが開催中で、それに合わせて「カレースタジアム」というコーナーを設けたようです。
これまでも、枕やバッグ、携帯扇風機などを売る本屋さんは見たことがありますが、ついにレトルトカレーまで販売するようになったとは。
全国の本屋さんは必死で、いろんな企画やイベントを打ち出すところも増えました。
ぜひ生き残ってほしいので、カレーでもハヤシでもナポリタンなんでも売って、頑張ってもらいたいですね。
本屋さんを出たら、無性にカレーが食べたくなりました。
幸いにもとなりの神田はカレーの街。
近くの「上等カレー」に入ります。
もともとは大阪で人気だったカレー店ですが、最近は東京にも進出してきているようです。
甘辛系のこってりしたカレールーが特徴。
系統的には「日乃屋カレー」に似ている感じがしますね。
ここのおススメは「とんかつカレー」です。
サービスでトッピングに卵をのせてくれました。
カツの上からカレールーがかけられていて、まったりとした食感を味わいます。
ちょっぴりぜいたくな味で、ふつうに美味しい。
うん、満足。
いい日だった。
おつカレー~