退職届を提出する日までのカウントダウンが始まった
会社が希望退職の募集をすると発表してから、実際に募集を始めるまでには時間が空いています。
まあ、そうでしょうね。
早期退職の対象は中高年で、何十年も務めてきた人たちです。
本当に応募してもいいのか。
決断するには時間がかかるでしょう。
家族と話し合いをしないといけない人も多いかと思います。
ぼくも迷いました。
来年は大きなプロジェクトを抱えているし、予想していたよりも募集の条件が悪かったから。
セミリタイアを実行するには、資産をしっかり計算するのが大事。
ただ、それ以上に大事なのはタイミングと決断です。
「今しかない」
そう決断したのです。
そして、思い切って妻にも打ち明けたのです。
いったん応募すると決めてからは、募集開始の日を待ち遠しく思う気持ちが高まってきました。
なぜか。
早く決着させて抜け出したいんですよね。
この宙ぶらりんな状況から。
自分は会社を辞めると決めている。
なのに、いつも通り仕事は続いているし、同僚たちも当然ながら来年の計画などを相談してきます。
やる気はないのに。
完全にレームダック化してるのに。
そうこうしているうちに、心の中が揺らいでくる時もあるんですよ。
いろんなニュースやネットの記事を読むと、老後が大変だ大変だとやたら騒いでいるじゃないですか。
すると、やっぱりこのまま仕事を続けた方がいいのかなって思ってしまうんです。
乙女心は揺れても可愛らしいけど、中年男が退職するかどうかで心が揺れてもカッコ悪いだけです。
だから、いったん決断した以上は一刻も早く退職届を出して区切りをつけたいんです。
1日に何度もカレンダーを眺めながら、あと2週間、あと1週間と、指折り数えてその日が来るのを待つ日々。
「長いなあ」と毎日思っていました。
それが、いよいよ近づいてきました。
正式な退職日は来年3月末ですが、募集期間中に退職届を提出しないといけません。
それはそうと理解できますが、これまた不思議な感じです。
だって、退職届を出してから実際に会社を去るまで3ヶ月以上もあるんだから。
「ぼく辞めます」と言ってから3ヶ月も何をするんでしょうね。
ともかく、準備を始めないといけません。
封筒を買いに行きました。
退職届を入れるやつです。
退職届を入れる封筒って人生で一度も買ったことないんですよね。
なにせ初めてなんで。
さすがに会社の備品の茶封筒を使うわけにはいかないでしょう。
たぶん白い封筒じゃないかな。
文房具屋に行くと、良さそうな大きさの白封筒がありました。
だけど、1枚では売っていません。
使うのは1枚だけなのに、10枚パックとかになってる。
仕方ないので、ちょっと小さめのやつにしました。
そっちの方が安かったので。
どうせ折りたたんで入れるからいいよね。
ただ1度だけ使う、白い封筒。
これで準備は万端です。
さあ、やってこい。