ひまつぶしライフ

人生は死ぬまでのひまつぶし。セミリタイアして、そんな日々を送りたい。

米国株にインデックス投資をすれば本当に大丈夫なの?

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一世を風靡している「老後資金2000万円問題」。

あまりの人気沸騰ぶりに、ネット証券の口座をあわてて開設する人が急増しているそうです。

政府や金融関係者は思惑通りでニンマリしているだろうなあ。

「老後のために投資が必要ですよ!」と煽った結果、投資初心者のカモが殺到して一番得するのは証券業界でしょう。

 

そんななか、NYダウが史上最高値を更新しました。

〔米株式〕NYダウ、9カ月ぶり最高値=利下げ期待で―ナスダックも(3日)☆差替(時事通信) - Yahoo!ニュース

ただ、時事通信の記事はこう伝えています。

市場関係者は「株価は最高値を更新したが、高揚感はない。上昇した銘柄から見てもリスクオンではなく、資金の行き場がないから取りあえず買っている感じがする」(日系証券)と指摘。

危険なにおいがしますね。

 

「投資をしたら儲かる」というのは幻想です。

正解は「儲かることもあれば損することもある」です。

インデックス投資ドルコスト平均法で投資をすれば大丈夫、と言っている人もいます。

でも、これもわからないと思っています。

 

日経平均株価が史上最高値を記録したのは、1989年。

3万8915円でした。

あれから30年がたちましたが、いまの日経平均は2万1700円ほど。

最高値の55%しかありません。

 

もし1989年の時点でインデックス投資を始めたとしても、ドルコスト平均法で投資を積み上げたとしても、おそらく大損していたのではないでしょうか。

30年という長い年月をかけてもです。

 

これからインデックス投資を始めるとしたら成長する可能性が高い米国株や世界株になるのでしょう。

ただ、時事通信の記事にある通り、今後の動向は不安定です。

景気は悪化するとの見方は根強く、株価が暴落する可能性もあります。

 

ブログなどでインデックス投資を勧める人は、「アメリカはずっと成長を続けてきた。たとえ株価が暴落しても、いずれ元に戻って最高値を更新する。だからいつ買ってもいいのだ」と主張しています。

これは、若い人たちが相手なら一理あるかもしれません。

いま株を買って、その直後に暴落したとしても、20年後には元に戻っている可能性は高いでしょう。

 

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でも、そのNYダウでさえ、1960年と1975年の株価を比較すると実は下がっているのです。

15年かけても下がっている可能性はあるのです。

 

いま55歳の人が「老後が心配だ」と思ってあわてて株式投資を始めたとしても、それも比較的安全だとされる米国株のインデックス投資をしたとしても、70歳時点で損をしているかもしれません。

80歳になったら元に戻っているかもしれませんが、それって意味があるでしょうか。

日本人男性の平均寿命は81歳ですからね。

死ぬ間際になって財産を増やしても使い道がありませんよね。

 

では、どうしたらいいのか。

僕は、「じっと暴落を待つ」のが正解だと思っています。

一番確実なのは、下がってから買うこと。

最高値を更新している今ではなく、世の中が不景気でどん底に落ち込んでいる時こそが株式投資を始めるのにふさわしいスタート地点ではないでしょうか。

 

だから、じっと待つ。

それができない人が多い。

証券会社は商売だから、いつでも「投資しましょう」と呼びかけるけど、それに耳を貸す必要はありません。

我慢して待てるかどうかが大事だと思っています。

投資は自己責任なので、これはあくまでもぼく個人の意見ですけどね。